NIKEのコラボ変遷と話題になったブランド＆アイテム特集

NIKEとは

NIKEについてあらためてご説明する必要もないと思いますので、多くは触れません。ただあまり知られていない歴史を少しだけご紹介します。

というのもNIKEはもともとオニツカタイガー（アシックス）のアメリカにおける販売代理店だったというお話です。NIKEの創業者であるフィル・ナイト氏はオニツカタイガーの靴作りからノウハウを学び、今では売上高３７４億ドルという超大企業にまで成長させました。その他、NIKEノロゴマークの変遷や、スニーカーにおけるテクノロジーなどご紹介したいトピックスは色々とございますが、今回はこの辺りでやめて、気になるコラボの変遷についてご紹介します。

NIKEのコラボ変遷

これまでNIKEは非常に多くのコラボレーション実績のあるメーカーです。今となっては定番の人気シリーズとなったジョーダンモデルも最初はコラボによって実現しました。ジョーダン以外にも、著名人や有名人が作らせたものや、または着用していたモデルも同様ですが、今回はそういったモデル以外の純粋なコラボレーションアイテムをご紹介したいと思います。

NIKEとコラボしたブランド

・Sacai × NIKE

コムデギャルソンで修行された阿部千登勢が率いるファッションブランドで、２０１９年からコラボレーションが始まっています。NIKEの歴史の中でもいわゆる定番モデルを採用しSacaiらしい色使いやディティールが配されています。またスニーカーの側面にスライドする形でパッチされているスウォッシュは存在感があります。

・Undercover × NIKE

高橋盾が創立した Undercoverは９０年代に、「A Bathing Ape」や「Neighborfood」などの他の裏原系ブランドとして人気を集めました。しかし００年代に入りるとブームがさますが、パリコレクションで発表を始めるなどドメスティックブランドの垣根を超えて躍進しました。

Undercoverとのコラボモデルには、ダンクやジョーダンシリーズなどの定番モデルから、ヴァイパーフライやオーバーブレイクなどのハイテックモデルまで幅広いコラボレーションが行われています。

・OFF-WHITE × NIKE

OFF-WHITEは２０１３年創業の比較的新しいブランドで、デザイナーは建築家出身のヴァージル・アブロー氏です。２０１０年代後半から始まったスニーカーブームの立役者とも言えるほどの実績を残し非常に注目を集めたコラボになりました。

このコラボで特に話題を集めたのが、全５０種類を超えるダンク（ローカットモデル）です。ヴァージルが公言しているベースモデルに対しての+３％のデザインというようなポリシーも今の社会に受け入れられ、往年のファンから若い世代まで多くのスニーカーファンたちを虜にしました。

・Fragment × NIKE

Fragment designは９０年代を中心にストリートカルチャーを牽引した「藤原ヒロシ」が率いるデザイン集団です。前述のSacaiとのコラボや後述するTravis Scottとのコラボも実は藤原氏が仕掛けたものということもあり、NIKEのコラボ史上においてもかなり重要な位置付けになることは間違いありません。

Fragmentとのコラボモデルは２００２年のAir Woovenモデルや２０１０年の都市をフィーチャーしたDunk City Packなどがあります。

・Dior × NIKE

２０２０年にハイメゾンブランドのDIORとNIKEが実現し、定価２０００＄という高額で販売されたコラボモデルです。ベースとなったモデルはジョーダン１で、メインカラーはグレーとホワイト、アウトソールはクリアソール仕様になっています。またサイドのスウォッシュにはディオールのロゴタイプのモノグラム仕様になっており、シュータンには「AIR DIOR」とデザインされています。

また販売抽選には５００万人以上がエントリーしたという記録も残っており、オークションサイトやフリマサイトでは定価１００万円を超える価格での取引も行われています。

NIKEとコラボしたアーティスト

・Travis Scott

テキサス生まれのラッパーで、若い世代を中心に世界中で注目されているミュージシャンです。トラビスとのコラボは２０１７年から始まりました。コラボされたモデルはジョーダンシリーズや、エアフォースワンなどの定番モデルが中心になっています。スウォッシュを逆に配したものやパッチワーク柄のものなど、このコラボにはトラビスの個性あふれるセンスが遺憾なく発揮されています。

・Eminem

ラッパーのEminemが創設したレーベル「シェイディレコード」とのコラボで２００４年に発表されたエアフォース１（ローカット）からジョーダン３、ジョーダン４レトロ、エアマックス９７など断続的にコラボが発表されています。ちなみにこの連作のファーストを飾ったエアフォース１× Shady Record モデルはホワイト＆ブラックのツートンカラーで、当時所属していたアーテイストや関係者のみに配られたため、希少価値も高く伝説のモデルとして語り継がれているとか。

まとめ

以上がNIKEのコラボ変遷と話題になったモデルのご紹介でした。こう見てみると非常に多くのコラボが行われており、定番モデルもこういった外からの刺激を加えることで後世に語り継がれていく名作となっていくのかなと思いました。またこれらのコラボモデルはそもそも販売数が少なく希少価値が高くなる傾向にあるため、気になる方は常日頃からマメに情報をチェックする必要がありそうですね。