日本の代表的な骨董品と有名な作家・作者

骨董品（こっとうひん）とは、希少価値のある古美術や古道具のことであります。もう少し明確な定めをすると、100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品がこれにあたります。

最近は、中国人富裕層が日本の骨董品を爆買いするなど人気のある市場で投資目的で購入する人も多いです。

世界には、中国から西洋にかけて、様々な種類の骨董品（アンティーク）があります。
今回は、日本で代表的な骨董品をあげて、有名作家や作者をご紹介していきます。

・日本の代表的な骨董品は？

日本では、様々な芸術作品が海外から人気を集めていました。中でも人気の骨董品といえば、下記などが挙げられます。

仏像
武具甲冑
根付
印籠
焼き物

【焼き物・陶磁器】日本の骨董品

日本の骨董品の一つが、焼き物です。

日本で一番古い焼き物は、青森県大平山元で発掘された1万6500年前の縄文土器といわれています。
その時代において特徴的なデザインや柄があり、日本の地理や土地によってもオリジナルで異なるため、コレクターの間では高値で取引されることも珍しくありません。

そして、一般的に代表的な焼き物といえば３つの焼き物です。
「有田焼」「瀬戸焼」「美濃焼」などがあります。

「有田焼」
有田焼は、佐賀県有田町を中心に焼かれた磁器です。別名「伊万里」や「伊万里焼」とも呼ばれます。泉山陶石、天草陶石などを原料としていますが、磁器の種類によって使い分けているのが特徴です。
陶器よりも割れにくく硬質な焼き物です。
肌触りがとても滑らかなのが特徴で、一度触ったら購入してしまうほどの触り心地と言われています。

「瀬戸焼」
瀬戸焼は、愛知県瀬戸市を中心に焼かれた物の総称をいいます。瀬戸焼の特徴は、幅広い種類の陶器を作ることができ、あまり黒っぽくならずに白い焼き物を作ることができます。

これは、今から1000万年以上前から約200万年前にかけて堆積した「瀬戸層群」と呼ばれる地層粘土の性質を使っているためです。

平安時代後期からはじまり、鎌倉～室町時代には「古瀬戸」、江戸時代には、石皿や日常で使える幅広い陶器を作りました。

焼き物・陶磁器は、

日本のみならず世界からも非常に人気の高い焼き物と陶磁器は、骨董品としても最高の価格がつくお皿があるほど。最大の魅力は特徴的な柄やデザインにあります。それも日本各地で普及したのでその土地によってそれぞれの柄・デザインがあるのでコレクターにとってはたまらない品物です。

【茶道具】日本の骨董品

茶道では、濃茶器（茶入れ）と薄茶器(棗)の二種類があります。
茶道具は、日本の骨董品として特に価値の高い物は、重要な文化財となっている茶道具もあります。

◆唐物（からもの）宋・元時代の中国製
◆島物（しまもの）中国の南部・南方諸島製
◆瀬戸（せと）尾張瀬戸地方製
◆後釜（のちがま）安土桃山～江戸時代初期に瀬戸で作られた物
◆国焼（くにやき）瀬戸の物を本窯として、日本各地で作られた物

【絵画】日本の骨董品
日本の掛軸や絵画の美術品は「古美術品」として人気を集めています。
中国から伝わり、日本では飛鳥時代から伝わったといわれています。

掛軸の魅力は時代を超えても最高の芸術作品として
コレクターや富裕層の投資家から愛される骨董品となっています。

・日本の有名な作家や作者は？

日本の骨董品も有名な作者や作家によって作られた物ほど、価値が上昇します。
そこで、有名な作家・作者をご紹介します。

池田遥邨（いけだ ようそん）
池田遙邨は、1987（昭和62）年に文化勲章を受章した日本画家です。作品の掛け軸は、日本らしさのデザインと希少性の高さから海外コレクターからの人気があります。

棟方志功（むなかた しこう）
日本人ながら20世紀の美術を代表する世界的巨匠の一人です。
棟方志功は、少年時代にゴッホの絵画に出会ったことから感動し「わだ（我）ばゴッホになる！」と芸術家を目指したと言われています。

コンディションが多少悪い状態であっても、３０万〜４０万円ほどの査定がつくなど、高値で鑑定されることがあります。

・まとめ

 

日本のものづくりの技術は世界トップクラスです。
その先人たちが残した「骨董品」はこれからも代々と受け継がれていくことでしょう。

骨董品は、家宝になるだけではなく、その物や著名人を知ることで、歴史や時代を知ることができ深みを感じられる物です。
あなたも一度手にとってみてはいかがでしょうか。