■中国切手についての歴史と特徴、中古価格相場の推移について
中国は日本の歴史にも大きく関わっており、文化にも大きな影響を与えてきました。昔から中国切手の人気は高く、中国へ切手を買いに行く日本人も多くいました。
しかし、現在では中国のコレクターが中国切手を求めて日本に来ているほど、日本には中国切手が集まっているようです。
「赤猿・オオパンダ・梅蘭芳(ばいらんほう)舞台芸術」など様々な種類があります。
そんな中国切手についての歴史と特徴、中古価格相場の推移についてご紹介していきます。
中国切手の歴史について
中国切手とは、中国で発行されている切手のことを指します。
中華人民共和国が建国した1949年以後、中国郵電部郵政総局で発行された切手で、新中国切手とも言われています。中でも1950年代〜1980年代に発行された切手は価値が高いものであるとされています。
短期間で発行終了になってしまった種類も多く存在するため、コレクターの間では人気となり、希少価値も高くなっています。
中国切手はコレクターの間ではもともと人気となっていましたが、近年では中国の景気が上昇している事もあり、富裕層による投資目的での購入が増えたことからさらに知名度・人気が上がっています。
中国切手の特徴について
中国切手の特徴には、発行された時代の歴史や文化が表現され、切手を見るとその時代の背景を読み取ることができます。そういった時代を感じることができるものとして、コレクションにしている人も多いようです。
特に1960年代後半〜1970年代前半の文化大革命以前に作られた切手は、政治色が色濃く表現されており、ほとんどが単色で裏にはのりもついていないものでした。その当時の切手には、毛沢東や天安門、改革に関することなど、人物や歴史を象徴する事柄の絵柄が多く記されています。
そして文化大改命以降の絵柄には、極彩色で描かれ中国らしさのある絵柄のパンダや芸術、当時の文化など、様々な絵柄が描かれていました。
そういった絵柄を見ていくと、当時の中国の歴史や文化が読み取られ、貴重な資料にもなっています。
『中国切手の種類』
赤猿(子ザル):1980年発行され、中国切手を代表するものです。中国で初めて発行された年賀切手で、発行枚数が少ないものです。
天安門図第5版:1951年に発行され、この切手の北京高額版は中国政府の回収対象となり流通が禁止されたプレミア切手。
梅蘭芳舞台芸術:1962年の京劇が人気だった頃の切手。当時の中国で人気があった女形(梅蘭芳)の舞台が描かれています。
中華人民共和国成立15周年:1964年に15周年を迎えたお祝いの切手です。発行枚数が4万枚と少なく希少価値が高くなっています。
毛沢東:1967年の文化大革命時代に発行され、毛沢東を中心とする11種類で構成された切手の第一弾です。
まだまだ種類はありますが、特発行枚数が少ないものはプレミア価格となっているようです。
中国切手の中古価格相場の推移について
プレミア切手が多い中国切手は、切手一枚でも価値が高く、単体で6000円という価値のものもあれば、さらにプレミアがついた希少価値の高いものであると4000万円という価格がつく切手もあります。
その中国切手の中でも、価値が高く貴重なものをご紹介します。
赤猿:一枚で10万円以上、1シートで数百万円の価格がつきます。
毛主席の最新指示:5種類連刷の切手は30〜40万円、消印済でも20万円以上の価値がつく事もあるようです。
天安門図第5版:10万円切手は約20万円、20万円切手は約40万円
梅蘭芳舞台芸術:バラ切手の場合8種類で約7万円前後、未使用の小型シートであれば100万円以上の価格がつく事もあります。
中華人民共和国成立15周年:10万円以上の価値が付き、希少価値が高いものとされています。
切手の保存状態によって価値は異なりますが、どれも希少価値の高い切手です。しかし、使用済みの切手は価値がつかない事もあります。
まとめ
中国切手についての歴史と特徴、中古価格相場の推移についてご紹介しました。
中国切手はコレクターの間では、とても人気の高いものとされ最近ではさらに価値が上がっているものもあります。
もともと枚数が少なく、高値で取引をされているものもあります。使用済みや保存状態によって価格は異なりますが、プレミアがついた種類の切手は使用済みの場合でも価値がつく事もあります。
また偽物が出回っている事も事実としてありますので、しっかりと見極めることが大切です。
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