アルトサックスの歴史・人気ブランド

アルトサックスの歴史

サックスは1840年代にベルギーのアドルフ・サックスによって発明された楽器です。金管楽器と木管楽器それぞれの特徴を持っていて、当時はフランスの軍楽隊の中で重宝されていました。

その後1920年代にアメリカへ渡ると、ジャズの流行に合わせて多くの人が使い始めます。その中でも特に人気だったのが、どんな曲にも合うスタンダードなサックスでした。それが今のアルトサックスです。

現在でもその汎用性の高さからサックスの中でも特に使用者の多い楽器となっています。

アルトサックスの人気ブランドは？

アルトサックスには3つの人気ブランドがあります。
Henri Selmer Paris(セルマー)
YAMAHA(ヤマハ)
ヤナギサワ
それぞれの特徴を紹介します。

Henri Selmer Paris(セルマー)
サックスの発明者であるアドルフ・サックスの技術を受け継いでいる老舗メーカーです。「サックスと言えばセルマー」そう答える方も多く、プロの演奏家からも評価の高いことで知られています。値段は少々高めですが、音色や耐久性などクオリティの高さはダントツです。

YAMAHA(ヤマハ)
日本を代表とする楽器メーカーです。ヤマハのアルトサックスは吹きやすさと音程の安定性が特徴で、初心者モデルも用意されています。そのため、これからアルトサックスを始めたいと思っている方におすすめです。

ヤナギサワ
明治29年創業の老舗日本メーカーです。低価格で吹きやすいモデルが用意されていて、取っつきやすいのが魅力となっています。

また、ブロンズやシルバーなどさまざまな種類の金属を管体に使用していて、素材によってさまざまな音色を楽しむことができます。バリエーションが豊かなことで、自分にピッタリなアルトサックスを見つけることができるでしょう。

アルトサックスの種類や仕組み

アルトサックスは大きく分けて4つの部分で構成されています。
ネック…マウスピースと管体を繋ぐ部分
1番管(U字管)…U字に折れ曲がっている部分
2番管…ネックと1番管の間
ベル…音が出ていく部分

主要部分である2番管には音程を変えるための「キィ」があります。キィにはタンポと呼ばれるパーツが付いていて、それが音孔を塞ぐことで管の長さが変わって音が変化する仕組みです。

キィは数がとても多くそれぞれの指に1つずつ割り当てるだけでは足りません。そのため、指の付け根などを使って指1本で複数を担当する場合もあります。

アルトサックスの値段はいくら？失敗しない選び方は？

一般的にアルトサックスの値段は2万～150万円ほどです。幅が広すぎてどれくらいの価格帯がいいのか選ぶのが大変ですよね。そこでここからはアルトサックスの上手な選び方を紹介します。

目的に合わせて値段を決める

アルトサックスを選ぶ際は、用途に合った価格帯のものを選ぶことが大切です。安すぎるといい音が出なかったり、すぐに壊われてしまったりなどのデメリットがあります。逆に高すぎると性能を活かしきれず持て余してしまう場合があります。

例えば、学校の吹奏楽部の場合はほぼ毎日練習することになるでしょう。また、校外で吹く機会も多く持ち運びも頻繁に行われます。そうなると、ある程度の耐久性が必要です。また、さまざまな曲に対応しなければいけないため、音色の幅が広くないと厳しいでしょう。そういった面を考慮すると、価格は20万円前後のものがおすすめです。

また、趣味で始める場合を考えると、練習時間は多くなく持ち運ぶ機会も少なめです。そこまで耐久性は必要ないでしょう。ただ、安すぎると扱いが難しくなり、正しい吹き方や音の出し方を習得するのに苦労します。そのため、最初は5～10万円ほどのアルトサックスを購入し、本格的に続けたくなったら10万円以上のものに手を出してみるといいかもしれません。

新品を選ぶ

アルトサックスを安く購入するとなると、中古品が思いつきますよね。ただ中古品は耐久性に難があるため、できるだけ新品で購入するのがおすすめです。

既に何年か使われたあとだと、いつトラブルが起こるか分かりません。さらにメーカー保証の期間が新品に比べて短い、最悪の場合無いこともあります。そのため、安く買えたとしてもすぐに無駄になってしまうリスクがあるのです。

また、楽器は長く使っているとその人特有のクセが付き、どんどん扱いやすくなっていきます。早く上達するためにも、新品を購入して愛着が湧くまで使い倒す、そんな使い方がいいかもしれません。

まとめ

この記事ではアルトサックスについて紹介しました。アルトサックスはジャズの流行に合わせて人気を博し、現在でも多くの人に愛されています。また、他のサックスに比べて汎用性が高く扱いやすいので、サックスの入り口としてもおすすめです。ぜひ皆さんもアルトサックスに挑戦してみてください。