プラチナ（白金）の相場が下がっている理由とは？今後の予想をご紹介！

はじめに

金や銀と並んで高級な貴金属として知られる「プラチナ（白金）」。

宝飾品として使われることが多く、結婚指輪やネックレス、ピアスとして見たことがあると思います。

希少性の高いレアメタルとして知られていますが、近年ではプラチナの市場価格が下落していることをご存知でしょうか？

その価値は金の半値以下になっており、大きく下回っています。

なぜこのような状態となったのか、今回はその要因と今後の予想についてご説明させていただきます。

プラチナ（白金）の特徴や性質について

プラチナは、地球で採掘されるレアメタルのなかでも希少価値が高い鉱石とされています。

「白金」という名称でも呼ばれ、名前の通り白い光沢（銀色）を持つ金属です。

プラチナと聞くと宝飾品として使われていることが最も有名ですが、自動車の排ガスを浄化する触媒としても使われています。

そのため、プラチナの大半は自動車産業と宝飾品になることがほとんどです。

世界の採掘量は金に比べて年間20分の1程度となっており、数値からも希少性の高さが分かると思います。

プラチナは主に南アフリカ共和国、ロシア、ジンバブエ、北米の4つが産出国となっており、そのなかでも南アフリカの採掘量が約7割を占めています。

またプラチナは、原鉱石1トンに対しておよそ3グラム程度しか採れないといわれており、プラチナ地金になるまで長い加工時間が必要です。

そのため、プラチナの価値は必然的に高値になる傾向にあります。

では、なぜ高値であるはずのプラチナの価値が現在下がっているのか？

それは世界中で最も知られているウイルスが大きく影響を及ぼしていました。

プラチナ（白金）の相場下落の理由はコロナウイルスが大きな原因

希少性が高いことから価値の高い貴金属として知られたプラチナは、今まで正常な価値で取引されていました。

しかし、世界の脅威として知られているコロナウイルスの発生を受けて世界経済の不況や情勢不安から「安全資産である金」の買いが進み出しています。

プラチナも金と同様に安定資産ですが、世界経済が悪化するなかでは金は上昇しやすい一方でプラチナは下落しやすい傾向にあります。

結果として、危機への備えとして金の需要が増えてプラチナの有効性が低くなったということが大きな要因です。

プラチナの価格はリーマンショック時にも急落したことがあり、今回も同じような傾向にあると考えられています。

また世界が不景気になったことから、プラチナが使われる自動車産業や宝飾品への需要率が少なくなったことも要因の一つです。

プラチナ（白金）の今後の動きについて

 

脅威をふるうコロナウイルスは、ワクチンの配給が進む現在でも収束の目処が立っていません。

万が一コロナウイルスが収束したとしても、プラチナの供給を行う自動車市場が回復するのは難しいのが現状です。

また、プラチナはコロナウイルス発生前から「ディーゼル車離れ」という需要減少も注目しておかなくてはいけないポイントです。

しかし将来的に新しい用途で使われるきっかけができたなら、プラチナの価格が一気に大化けする可能性もあるでしょう。

プラチナの相場が下落している現在、投資家からはチャンスとして捉えている方も少なくはありません。

プラチナや金は、株価やビットコインのように世界経済や情勢によって価値が変動します。

そのため、安い価値で販売しているうちに購入をして価値が回復傾向にあるときに売却を行う。

プラチナも金と同様に「価値がなくならない資産」であることは間違いないので、購入には絶好のタイミングだといえるでしょう。

まとめ

今回は、プラチナの価値が下がった理由と要因、今後の予想についてご紹介しました。

安定資産である金に注目が集まるなか、価値が低下しているプラチナに注目することは大きなチャンスかもしれません。

希少性の高さで考えると、プラチナは金よりも価値が高い貴金属です。

今買っておけば、将来的に大きな成果を上げられるかもしれません。

ぜひご自身の予算と相談して早急に購入しておくことをおすすめします