◎AIR JORDAN 10(エアジョーダン10)を徹底解説!
こんにちは。今回はエア・ジョーダン10作目、記念すべきモデルの「10」についてご紹介しましょう。
1993-94シーズンは、バスケットコートに立たなかったジョーダン。しかしこの記念碑的なモデル「10」は、「9」の設計思想を引き継いで開発・販売されました。ソールにはジョーダンがNBAに残した足跡を10本のラインとともに表現しています。
製品の構想・設計
「9」でカジュアルユーザーとプロユーザー双方の目線にたち、シンプルなシューズを志向した「エアジョーダン」は、「10」でもその方向性を維持しました。デザイナーは、初期モデルを担当していたティンカー=ハットフィールドが復帰。記念モデルを引き立てるために奮闘します。
曲線を多用し、以前の「エア・ジョーダン」で採用されていた3/4カットを復活させました。合わせて内部構造は、ハラチシステムから脱却も果たします。
ハラチシステムとネオプレン素材は、フィット感を上げるには抜群の組み合わせなのですが、着脱がしづらいことと蒸れることがデメリットとして挙げられていました。このことは「8」の売上傾向を観察することでも見て取れます。現役プレイヤーからの評価は高い一方、ストリートへの浸透や一般消費者への販売は苦戦していたのです。
アスリートへのこまめなアプローチを怠らない一方で、よりブランド力を高め一般消費者への浸透を図るため、ナイキは原点に立ち戻る決断をします。それはシューレースとシュータンを用いた、シンプルなフィット感の向上でした。
「9」でクイックシューレーシングシステムを取り入れ、「10」ではゴムベルトも用いてネオプレンに頼らないシステムを構築、過度に圧迫しないフィット感を実現させたのです。とはいえ、足の形は千差万別。フィット感向上の決定版というシステムは今に至るまで重要な開発ポイントですし、ジョーダンがもっともこだわったポイントでした。以降のエア・ジョーダン開発でも様々な手法が試されています。こうした面から各モデルを眺めてみるのもおもしろいかもしれません。
続いて、ソール部分に注目してみましょう。かかと部分から10本のラインが入っており、それぞれ「85年 新人王」「86年 63得点」「87年 得点王」「88年 ダンクチャンピオン」「89年 ディフェンスタイトル」「90年 69得点」「91年 MVP NBAチャンピオン」「92年 MVP NBAチャンピオン」「93年 MVP NBAチャンピオン」「94年 そして伝説へ」と刻印されていて、85年の新人王獲得から、NBA3連覇までの歴史が綴られているのです。まさに、ジョーダンの9年間の足跡と偉業を称える1足と言えるでしょう。「神様」にふさわしいモデルです。
発売時期
1994年
記念モデルということで大々的に売り出されますが、当のジョーダンは94年はまだベースボール挑戦中ということもあり、売り出し直後は静かな船出となりました。
しかし、95年になり、ジョーダンのNBA復帰が発表されると注目度は一気に高まります。ジョーダンはひとこと「I’M BACK」。背景には、そして復帰第一戦。ジョーダンの足元にはブルズカラーの「10」がありました。シューズの人気は最高潮に達します。
それに合わせ、サクラメント・シカゴ・シアトル・ニューオリンズ・ニューヨークでそれぞれ限定モデルが発売され、全米がフィーバーに沸きました。なかでもホワイト・レッドのシカゴモデルの人気はうなぎのぼりとなります。
現在での人気
アニバーサリーモデルであることと、ジョーダンの復帰シーズンモデルということで、常に話題に登り、また現在に至るまで人気は高く維持されています。2005年以降、頻繁にレトロ版が発売されていて、カラーバリエーションも多岐に及びます。特に2015年から2020年まではほぼ毎年レトロ版モデルが発表されていました。
オリジナルに合わせ白ベースのモデルが多い一方で、ベースカラーが黒・グレー・ブルーのモデルがあることも特徴の一つです。
まとめ
いかがでしたか?今回は人気モデルの「10」の魅力に迫ってみました。
やはり10作目というマイルストーン的なモデルということもあり、ナイキとしてもジョーダンとしても思い入れの大きいモデルだったと思われます。所有することで、そして履くことで、たしかにジョーダンデビューからの足跡を感じられます。シューズオーナーとしても満足度の高い作りとなっているのではないでしょうか。
デザインは野心的というより、これからのスタンダードを意識したものにまとめられた印象を受けます。「9」の思想を受け継ぎ、「10」以降の「11」や「12」のデザインにも影響を与えています。
都市限定モデルも発売され、コレクター心をくすぐる仕掛けが盛りだくさんで、いまでも根強い人気があります。
ぜひお気に入りのモデルを見つけて下さい。
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