高級オルゴールメーカー、ポーターの知られざる成り立ち。オルゴールの特徴とともに紹介
名門のディスクオルゴールメーカーとして知られるポーター。
ポーターは一人の青年の手によって1970年代のアメリカで設立されました。
非常に高額な価格設定ながら、妥協を許さない職人精神によって生み出されるオルゴールは愛好家の憧れとなっています。
そこで今回は、オルゴールメーカー、ポーターの歴史や特徴、中古の価格相場について見ていきましょう。
ポーターの歴史
ポーターは、1974年にアメリカ人のドワイト・ポーターによって創業されたオルゴールメーカーです。
ドワイトは8歳の時、両親に連れられて行ったバーモント州のシェルバーン博物館で、あるオルゴールに出会いました。
コインを投入すると一定時間、音楽を奏でるタイプのスイス製のローラーオルガンでしたが、彼はそのオルガンのメロディに一瞬で魅了されます。
ドワイトは会社設立後、この時の体験について「まるでオルゴールの音が全身を突き抜けていく感覚だった」と回想しています。
大人になったドワイトは色々な職業を転々とする中、アンティークオルゴールのメンテナンスや修理の仕事をしつつ、オルゴールの作り方を学びました。
生活するのがやっとの苦しい生活の中で、オルゴール制作の技術を少しずつ身につけていったのです。
そして、前述とおり1974年にオルゴールメーカー、ポーターを創業するに至ります。
その後、ドワイトは1975年に最初のディスクオルゴールを開発。
アメリカにおいてディスクオルゴールの開発が途絶えてから、実に50年後のことです。
というのもディスクオルゴール事業はレコードの普及の波を受け需要が低下し、すでに国内のどのメーカーも撤退していたのです。
しかし彼は自分の手でオルゴールを開発し、これを販売しつつ事業を少しずつ大きくしていきました。
1980年代に入ると高級宝石店や高級オルゴールの専門店にも販路を拡大し、90年代には世界的な高級オルゴールメーカーと肩を並べる規模にまで成長しました。
さらに、2000年代に入るとインターネットにも進出し、ウェブサイトの整備やオルゴールのネット販売も開始します。
このように、世界4大オルゴールメーカーの一つポーターは、一人の青年の幼少期の体験によって生み出され、世界中で愛されるまでに成長したのです。
ポーターのオルゴールの特徴
ポーターのオルゴールの開発は、ディスクオルゴールを中心に行われました。
メーカーの職人全員が共有している、「不完全な製品は世には出さない」という理念のもと、一切の妥協なく製品を作り続けています。
ポーターのオルゴールで使われるパーツは、ディスクやキャビネットまでほぼ全てのものが自社で製造されたものです。
さらに、オルゴールは経験を積んだ熟練の職人の手によって制作されますから、その音色も折り紙つきです。
一流の職人が生み出すオルゴールが奏でるメロディは、世代問わず多くの人に親しまれています。
特に人気があるのは、220曲もの曲目が用意されている「スワン・エリート2」です。
こちらのオルゴールには名前のとおり美しい白鳥の象嵌が施されており、人気の秘密となっています。
また、ハイエンドモデルの「ツインディスク」はステレオサウンドが堪能できる珍しいタイプのディスクオルゴールで、コレクターからは高い評価を得ています。
2機のオルゴールを使って152の音を一度に奏でますので、しっとりとした低音と澄み渡った高音を同時に味わうことができるのが特徴です。
なお、ポーターのオルゴールの価格は競合他社よりも高く設定されており、大型のものは500万円を超えるものも存在します。
ただ、近年においては需要の見直しも行われおり、リーズナブルな製品もリリースされています。
ポーターの中古の価格相場
引用サイト:オークファン
サイトURL:https://aucfan.com/search1/q-~a5aaa5eba5b4a1bca5eb20504f52544552/s-ya/t-201912
ポーターの中古の価格相場は約70万円から120万円です。
もともとの価格設定が高いこともあり、中古相場でもそれなりの予算が必要でしょう。
また、流通量もそれほど多くありませんので、欲しい商品を発見した時はすぐに購入するのがおすすめです。
まとめ
ポーターは1974年、アメリカ人のドワイト・ポーターによって創業されたオルゴールメーカーです。
彼は幼い頃に聴いたオルゴールの音色に感動し、同社を設立しました。
そして、ポーターでは、1975年に発売した初のオルゴールを皮切りに様々な種類のオルゴールを制作しています。
「不完全な製品は世には出さない」という企業理念のもとに作られた、「スワン・エリート2」や「ツインディスク」といったハイエンドモデルはオルゴール愛好家の憧れを集めています。
他のオルゴールメーカーの製品と比べて中古の相場は高めですから、70万円から120万円くらいの予算を組むとよいでしょう。
ヨーロッパのオルゴールメーカーにも全く引けを取らないポーターの音色を、ぜひあなたもご堪能ください。
- ◎Back Channelとは?アンダーウェアから始まったストリートカジュアルブランドについて詳しく解説
- HUMAN MADE (ヒューマンメイド)人気の秘密、デザイナーNIGO氏とは
- ◎APPLEBUMとは?世界で人気の日本発カルチャーブランドについて詳しく解説
- パ・リーグ7球場のタバコ・電子タバコのルールとは?詳しく解説
- FOG ESSENTIALS人気の要因とは
- セ・リーグ6球場のタバコ・電子タバコのルールとは?詳しく解説
- ◎【ニューヨーク発】老舗ブランドSOUTH POLEが人気を集める理由を紹介
- クロムハーツ人気の要因や近年の価格上昇の要因
- ◎PELLE PELLEとは?ヒップホップの王道ファッションとして人気のブランドを紹介
- 6月に頂いた東大和店お客様の声を一部抜粋
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月